2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

February 13, 2011

実務的なモチベーションの上げ方

モチベーションの上げ方について。


受験中まったく勉強がしたくなくて、どうしたものかとある日本屋で勉強法の本を何冊も立ち読みした記憶があります。その中で、『レバレッジ勉強法』という本に書いてあった「小学生の勉強法」、すなわち時間割を作る、というやり方には非常に影響を受けました。このシリーズは食わず嫌いの人もいるかもしれませんが、機会があれば手にとってみてください。

やってできないことはあるけれど、いずれにせよやらない限りはできない、というのが大学院受験で学んだこと。というか、むしろやってできなかったところからがスタート。スポーツしたら、勝とうが負けようが筋肉ついてる。ちなみに心理学者マズローが作った
  • 「気分のよさ=実現したこと/期待、見込み」
という式があって、気分をよくするためには分子を大きくするか分母を小さくするかなのですが、分母を小さくする、つまり自分の価値を下げるほうに行っては決していけない。これは19世紀後半に階層化が進む資本主義社会で、革命が起きないよう社会をコントロールするために使われた概念だそうです。人が気分よくなるために自分の価値を下げに行くとしたら、そもそも制度の思うがまま。それに対抗するためには、勘違いでも勝手に期待を高く持って、不安な状態、気分がよくない状態に自分を置くしかない。これが大人のパンクだと信じてます。

松本人志は壁を崩して前に進むために「僕が一番だと思っている」と言い放ちました。石橋貴明も”みなさんのおかげです”を始めるために「○○回以内に視聴率20%に届かなかったら笑いの世界から身を引く」と当時フジテレビの編成局長に直談判した心は、チャンスの女神には前髪しかないからだ、と後に語ってます。すごい人はいるもんだ、とかんたんに片付けず、先に分母を大きくするやり方に、私も学びたいものです。

February 6, 2011

この国のボランティア

先日ボストンのホームレスに食事を出すボランティアに参加しました。教育もしっかり受けられずで、スペイン語しか話せずにアメリカで苦労している彼らと接するとたまたま恵まれた環境にいる自分が何をできるかと考えさせられます。


ボランティアについては、社会がそれを「よいもの」、階層が上の人はやらなければならないもの的な文化を作っていることがこの国の特徴だと思う。(一億総中流ではなく)階層が、ある。ほんとに貧富の差が激しい。読み書きそろばんレベルでも、世界一の大国は問題を多く抱えていると感じます。キリスト教的な、とかいろいろ言いようはあるんだろうけど、結局のところ、フィランソロピーには課税しないとか、相続税は死ぬほど取るとか、そういう具体的な金の流れを社会制度化することと、あとは大学入るにもボランティア経験が活きる(内申点プラス3みたいな)という具体的なメリットが彼らを動かしている側面もあると、たくさんの高校生と一緒に働きながら思いました。