2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

February 16, 2012

進路の話

進路の話。

夏に複数インターンをし、結果派遣元に帰ることにした。それは、自分が、この歳で、長期でどう育っていきたいか、何を成し遂げたいか考えた結果。自分の経験からも、たとえばコンサル等のプロフェッショナルファームはどれだけ言っても第三者の立場でしかビジネスを見れない。しかも、理論的に正しいことを追求することを求められる。きれいな世界。一方実業は、きれいだろうが下手くそだろうが、とにかく時間内に結果を出し続けていかなければならない。そして、多くの人を実際に動機付け動かしていかなければならない。汗をかき、切ったら血が出るリアルな世界。現段階では、その世界で結果主義を追求するとともに、リーダーシップを増したいと思った。

冬に一時帰国し、当社グローバルインテグレーションの統括責任者と会った。実はその人からは他社時代にメールをもらっていて、それが縁になった。話をしてみて、会社のグローバル化は本当にすごいスピードで、本気だと感じた。

日本企業は、これから市場を国外に求め、価格競争力をつけるために自らの組織も急速にグローバル化していく。海外で作り、別の海外に売る。当社もグループで見るといまや約半分が外国人社員。そのうち社内では外国人という言葉すらなくなるんじゃないかと思う。そうした環境で働くのにレディな状態を個人として作る、またレディな雰囲気を組織内に醸成する、そしてひいては日本企業の国際競争力強化にドライブをかける、それがいま海外に出てMBAを学んでいる目的のひとつであり、成し遂げたいこと。

その責任者の方と話をして、国内市場とは、求めているものも価格も違うグローバルIT市場というものに正面から向かい、そこで戦っていくために組織を劇的に変えていこうとしている現場の話を聞いた。日本企業が外でどう戦っていくか、ではなく、グローバル市場で本気でリーダーとなるためにどう組織を作っていくか、という姿勢。このタイミングで、そんな大きなチャレンジに取り組めるのはチャンスだと思った。また1月にインドネシアでプロジェクトをやった時に、途上国のITはものすごいオポチュニティだと思った。そこにリーチできる力を持った企業で、自分が吸収したものを試してみたいと思った。

ということで、とりあえずの自分の結論としては、日本人の誇りを持ちグローバルに自分を拓いていくのに、いま派遣元の会社でできることがあるということだった。(もちろん人事の交渉はありますが、基本的には)M&Aを急ピッチで進め、つぎはぎ組織になった当社のグローバルグループ戦略のインプリメンテーションをやります。これについては、自分の中でしっくりきています。