2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

August 7, 2010

躊躇したら飛べ

躊躇したら飛べ。躊躇するとういうことはマイナスの思いがあるわけだけど、実はそれと同じくらいプラスの思いもあるということ。そのプラスの思いに目を向ける。怖いのは、真剣に考えてるから。と捉えると、前に進もうという気になる。

と言ってますが、これはやはり環境設定によるところもあり、アメリカに来てかなり気張っているので、周りから見るとイタイ人になっている可能性はありますが。MBAではとにかく"Get out of your comfort zone"と言われ、それが宗教のようになっているので、馬鹿だから真正面からそういうのを受け止めてしまっているのかもしれません。なので、今回クラス内でチームを組成することになった際に、こんなプロジェクトがやりたいと提案をしメンバーを集めました。これは留学生だけのクラスだったからできたけど、アメリカ人がいたら難しいかもしれない。ともあれ、5人のチームが作れなければ、将来(やりたいかどうかは別として)1,000人のチームも作れないし動かせない。毎日小さなことをやっていくしかありません。

民主的リーダーシップ。で、インターナショナルチーム5名のリーダーを務めるわけですが、ここで自分のリーダーシップスタイルを思い知らされる。僕も含めて多くの日本人は、合意形成に重きをおくわけで、そのようにメンバーの意見を聞いていい形にしていこうと思ったのですが、そのやり方は彼らにとってはリーダーシップがないと捉えられるようでした。「これはお前のプロジェクトだ。お前は何がしたいんだ?われわれはそれに従う」と言われました。

そこで強烈に意識するのが、自分の意見と、周りを巻き込んで物事を前に進めていく力の大切さ。合意型で前に進むのは比較的簡単なのですが、自分の想いで周りを引っ張っていくのは生半可なことではない。ましてや主張の強い外国人、「お前に従う」なんていったところでちっとも従いやしない。常に自分の考えをメンバーに売り込み、動機付けていかなければならない。しかも彼らはやると言ったことをやらない、ことが多く、思ったようにプロジェクトが進捗しないこともストレス。

だからもう細かいところは全部自分でやっておくよ、といいたくなるところですが、それもチームにとってよくない。やはりそれぞれのメンバーが責任を持って臨むことが重要。1人のメンバーが自分の割り当てをやってこないので、何度か柔らかく言っていたのですが、最後に「It's your task.  You should be responsible.」と言いました。なかなか日本では言わないことです。

それに対する彼の回答は、未だに心に残っています。彼は「将来もっとよいリーダーになるために、お前は”You”ではなく”I”を主語にした話し方を身に着けるとよいと、俺は思うよ」と言いました。そういうことです。それらのことはコミュニケーションの教科書には当たり前のように書いてあることですが、実際に異なるバックグラウンドの仲間と物事に取り組む中で多くを学んでいます。

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