2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

January 25, 2013

お前の役割は何だ


イタリアでの仕事が進行中。

卒業半年。仕事は、少しずつ世界中どこでも一人で素手で戦える自信がついてきた。いや、それも今はグループ会社に行って、本社の人って思われてるから英語のたどたどしいアジア人でもやれてるだけかもしれないが、少なくとも2年前よりは進歩していると感じる。

もちろん、何ができるというわけでもないから難しい。ロケットでも洗剤でも売れる営業マンとか、プログラミングの鬼とか、とにかく労働法のプロとか。今後本気でグローバルで一人称で戦っていくためには、言葉以上に、世界に討って出れる武器を持つことは大切なのだろう。今回は経理のプロのインド人と一緒に駐在しているが、インド人はわかるけどお前の役割はなんだと真顔で訊かれた。

でもじっとしているわけにいかないから、とにかく前に出て、はったりで自信ありげにふるまう。できるかどうかわからないけど、これをやると宣言し、ものごとを前に進めていく。人を巻き込んでいく。自分ひとりで働く分には恐らく能力はあまり変わっていないのだろうけど、人と働く力が少しながら進歩しているかもしれない。人と力を合わせて何かを成し遂げよう、そのために自分がKey roleを担おうと意識し、行動すること。

結局この歳になると人にどう働いてもらうかが鍵になってきて、それをリーダーシップと呼ぶかポジションに甘えた怠惰と呼ぶかは別として、そういうのは大事なのだろう。自分が今回の業務のプロじゃないから、インド人に働いてもらうしかないとか、イタリア人にも仕事してもらわなきゃいけないとか、それを国境を越えて、少なくとも形だけはできるようになったのは、MBAでチームワークを1000本ノックした成果のように思う。

なんにしても、直近3年では半年しか日本にいないわけで、海外旅行感も薄れ、世界どこでも同じだなとか、良くも悪くも新しさがなくなってきている。それがあまり浮わつかずに仕事ができるようになってきたことのベースにあるかもしれない。とはいえ生活の不自由さは全く解消されないけれど。ルッコラってアルファベット発見したからサラダを期待して注文した品が、メインエビでサブがルッコラだったりとか、今はそのレベルでイタリア語が暗号。もし中学校から英語でなくイタリア語を習ってたら、イタリア語環境のほうが快適だっただろうか。

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