2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

July 11, 2011

インターン先CEOとの食事

ひとつ目のインターンが終了した。最終報告後、CEOとは一緒に食事をしながら、会社設立からこれまでの経緯について伺うことができた。

印象に残っているのは、「アイディアよりも先のチーム作り」「キャッシュの重要性」「スケールアップの仕方」「立ち上げと管理の違い」である。このアイディアを事業化しよう、という方法もあるが、この人と何か一緒にしよう、と思えるようなネットワーキングをしておくことが、その後に来るたくさんの困難に共に打ち勝っていくためには非常に重要である。最初のチームは2~3人がベスト。そして、当然のことだが、事業立ち上げからしばらくはキャッシュフローがマイナスになるので、それに耐えうる資金を準備しておくことも組織の雰囲気を健康に保つためには大切。更に顧客開拓の実務。初期的に知り合いのいる企業への導入を終えた後、彼らはオンラインの求人リストを見て、自社のソリューションがマッチしそうな会社に片っ端から電話をかけていったそうである。この具体的な行動こそが、年商1億円を超える企業を作り上げた原動力なのだと学んだ。最後は、立ち上げフェーズから管理フェーズへの移行の話。CEOは、自分は何かを始めることは得意だが、組織管理には向いていない、だからプロの経営者にCOOを依頼することとした、と言っていた。どんな人も万能ではない、長所短所を知り、それをうまく人とミックスさせることで、組織としてのリーダーシップを増していくことができるという言葉には重みがあった。

また、成功した事業家とともに働く中で、彼の立ち居振る舞いから学ぶことも多かった。仕事と家族を両立したワークスタイル、自信を持った話し方、インターンである私を含めた社員への配慮・動機付けの仕方、一ビジネスパーソンとしてよいモデルを見ることができた。

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