2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

December 27, 2011

説得力のある未来を描く力 (Essay 1)

本日はまずエッセイ1について。

Essay 1: Please describe a time when you went beyond what was defined, expected, established, or popular.

自分の経験の中で、周囲の想定を上回ったものについて書くということで、これはどちらかというとAchievementについて書くように見えます。もちろんその成果がポジティブであることは重要なのですが、そのインパクトの大きさだけで例を選ばないよう、またエッセイを展開しないよう気をつけてください。というのは、ほかのエッセイでも共通ですが、ここで問われているのは、あくまで「何を感じ、考え、どう行動したか」ということであるためです。

なぜ周囲の想定を上回ることができたのか、どうやってNormを超えたか、それはどのようにVisionを作り行動したか、ということによって書くことができます。現状からVisionを描く際に、いかに直感を信じ、規範に捉われず「そもそも~」とゼロベースに立ち返って自分の頭で考え、目指すべき未来を描くことができたか、そのプロセスについて丹念に振り返り書いて下さい。

人によっては、これを書いていく過程でEssay 2と同じような内容のことを書いてしまう場合があるかもしれません。たしかに最後にResult、この場合はVisionに基づき行動した結果まで書くためどうしても重複してしまいがちですが、そこは注意です。以前も書きましたが、大きく分けるとEssay 1はVisioningについて、Essay 2はImplementationについて問うています。したがって、これをやるぞ、というVisionの形成段階に成功の肝があった事例をEssay 1に、目指すべき方向は見えていたけれど実行段階で強烈に反発を受け、その克服に肝があった事例をEssay 2に書くとよいと思います。Essay 2では、必ずしも自分でVisionを作っている必要はなく組織目標をブレイクダウンし実行したと言ってもよいのですが、Essay 1では、自分がNormを超えたVisionを作り出している必要があるというのがもっとも大きく異なる点です。

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