2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

December 26, 2011

MIT Sloanのエッセイ

Sloanのエッセイについて、質問をよく頂くのでそれについて。

MIT Sloanは例年3つのエッセイを課しています(Cover Letterを除く)。多少設問の書き方は変わったりするものの、大枠は変わりません。2011年アドミッションにおいては、以下の3つが出されています。
  • Essay 1: Please describe a time when you went beyond what was defined, expected, established, or popular. (500 words or fewer, limited to one page)
  • Essay 2: Please describe a time when you convinced an individual or group to accept one of your ideas. (500 words or fewer, limited to one page)
  • Essay 3: Please describe a time when you had to make a decision without having all the information you needed. (500 words or fewer, limited to one page)
  • In each of the essays please describe in detail what you thought, felt, said, and did.

このインストラクションにあるとおり、各エッセイで何を感じ、考え、どう行動したか、を具体的に書くよう求めてくることが特徴です。意思決定の拠り所となるような価値と、実際に行動を起こした経験から学んだこと、それを深いレベルで振り返り、うまく伝えられるとよいと思います。

これは全てリーダーシップの要素について問われていると考えてください。一言で言うとEssay 1は進むべき方向を描く力(Visioning)、Essay 2は周りをInvolveする力(Implementation)、そしてEssay 3はDecision Makeする力(Value)です。また、各エッセイでは、それぞれ違った能力を持っていると書いていくことが大切です。「何を感じ、考え、行動したか」について書いていくと、ともすると全てがImplementationに寄った記述になってしまうことがあります。そうした際には、そもそもどんな力について問われているのだっけ、と確認することで、Capabilityの重複感を避けることができると思います。

また、各エッセイはSTAR(Situation、Task、Action、Result)の様式に沿って書くことが求められています。この様式で書くことは、自分の過去の経験を振り返り、定着させることにつながるので、とても有意義な動作となるはずです。したがってその際に、この経験からのTake away(学び)は何か、まで抽出し、STARTとして書くようにしてください。最後に学びを普遍化することは自分にとっての経験の価値を格段に増します。またこれを体験したことによって、次に同様のことが起きた際にも成功の再現性がある、と読み手に確信させるため、アプリケーション上も有効です。

それぞれの設問にどう答えていくか、もちろん正解はありませんが、以降のポストで考え方のガイドラインを書いてみようと思います。

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