2010-2012年、MIT Sloan MBAプログラムに留学していました。アカデミックな話題から、ボストン生活、趣味まで、日々感じることを書いています。

August 1, 2013

ドイツへ赴任

このたび、勤務先の海外子会社に数年出向することになりました。その会社自体が各国に拠点を持っていて、グローバルに事業を行っていますが、ひとまずはドイツに行きます。役割はCFOの直下に就いて、戦略、財務、および各種インテグレーションをする模様です。とはいえいまいち仕事内容も多岐にわたりすぎるので、最初は新興市場にちらばっている孫会社の整理と、新規M&Aで成長戦略をつくって、案件を進めるところを任される予定。

卒業後一年働いて、だいぶ環境にも慣れてきたところで、良いタイミングなのかもしれない。現状の延長では得られない経験とは何か、今の自分に欠けているものは何か、という観点で考えてみると、自分としては、東京HQでの戦略検討・管理業務よりは、実業で汗をかく部分が欠けており、それは現場に行って得られる種類のものだろうと思っていました。もう一つは、やはり伝統的日系企業の性質として、責任権限がこの年齢では限定的であり、それが成長を遅らせていることは大きなリスクと感じていました。

なので、現時点である程度の裁量を持ち、グローバルに実業経験を積めることは大きな利点と感じています。日常的に日本以外のマネジメント層とコミュニケーションを取り、プロジェクトベースで物事を回していく経験を重ねられる環境は、恵まれたものだと思います。ここで成功体験を積み重ねておくことは、将来の機会を広げてくれるものだろうと期待しています。先日新しいアサインメントの先行業務として、地域CEOたちと会議をする中でも、まさに活きた経営課題を扱い、その中で成長する可能性を見いだすことができました。

出張で見たところ、ボストンよりは少し小さいけれど、思ったよりもなんでも揃っていて普通に生活できそうです。その後は別の国のオフィスに二重出向する可能性があり、なんだかまだ足場が定まりませんが、新しい仕事になることだけは間違いなく、何が起きるか楽しみです。

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